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iPaaS(Integration Platform as a Service) の種類やメリット・デメリットを解説

現代ではシステムやアプリケーションが増えていて、データの管理が不安定な企業も多いのではないでしょうか。
多忙な業務によって情報の管理を忘れてしまうと、顧客との間でトラブルになって、信頼を失ってしまう可能性が高いです。
そこで本記事では、データを統合して連携できるiPaaS(Integration Platform as a Service)の種類やメリット・デメリットについて解説します。

iPaaS(Integration Platform as a Service) とは?

まずはiPaaSの基本情報を確認しておきましょう。
iPaaSとは、業務を遂行している部門ごとに孤立している状態を解決するソリューションで、統括や管理ができる優れものです。

iPaaSの概要

iPaaSは「アイパース」と読み、Integration Platform as a Serviceの略称です。
複数のクラウドサービスやオンプレミスのデータを1つに統合できるソリューションで、データの一元化と連携ができます。
データを統合するサービスの種類は豊富で、アプリケーションやプラットフォーム、オンプレミスサーバーなどです。

iPaasの注目が集まる背景

総務省が公開している「令和2年情報白書のポイント」の「第5章ICT分野の基本データ」では、2019年で一部でもクラウドサービスを利用している企業の割合が64.7%を記録しています。
クラウドサービスを利用しているということは、企業データの連携が取れずに孤立する原因になりやすいです。
上記の背景で課題解決になった仕組みが、データを統合して運用できるiPaasになります。

iPaaS(Integration Platform as a Service) の種類

iPaaSには4つの種類があり、同じiPaaSでもそれぞれ特徴があります。
どのような役割を担うのか、確認していきましょう。

レシピ型

レシピ型とは、データ連携をアプリケーション間でできるサービスであり、エンジニアの方以外でもわかりやすくまとめられます。
メールやタスクなど、定型業務に使用するツールやアプリケーションと連携すると良いでしょう。
導入すれば一連の処理ができて、専門的な知識を有していなくても自動でシステムが稼働します。
実際に使うときは、パッケージ化されたレシピを選択するだけなので、業務目的に合わせたデータ連携が可能です。

ETL/ELT型

ETL/ELT型とは、データ分析のために使用されるサービスです。
DWH(データウェアハウス)と呼ばれるデータを保管しているデータベースにあるSaaSを読み込んで使用します。
他にもソフトウェアやハードウェアを保管するオンプレミスのデータベースをまとめる役割があり、各データベースをつなげられて分析しやすいです。
ETLとELTには違いがあり、ETLはデータの抽出と加工をしてからロード、ELTはデータを抽出してからロード後に加工します。

EAI型

EAI型とは、業務で利用するデータを高速で連携できるサービスです。
別名「データ連携ツール」として活用されるiPaaSで、多彩な機能が備わっています。
リアルタイムに連携を素早く取れる特徴があるので、受発注や在庫管理のデータを確認するときに便利です。
データ処理の基礎となるマスタデータも相性が良く、高速で連携することでアプリケーションが快適に使えます。

ESB型

ESB型とは、情報システムやソフトウェアを連携して、OSとアプリケーションのパイプ役を担うサービスです。
コンピュータの内外や各回路がデータを交換するために使用する経路でシステムを結び付けて、疎結合しやすい特徴があります。
オンプレミスやクラウドのみの連携に縛られることなく、APIの設計や運用管理などが可能です。

iPaaS(Integration Platform as a Service) と類似したクラウドサービスとの違い

iPaaSに類似した言葉で、IaaS・PaaS・SaaSがあります。
また、iPaaSと機能性が類似しているRPAもあり、混同しやすいでしょう。
言葉や機能性が類似した各クラウドサービスにはどのような違いがあるのか、1つずつ解説していきます。

IaaS

IaaSは「アイアース」または「イアース」と読み、Infrastructure as a Serviceの略称です。
提供するサーバーやストレージなど、ハードウェアをクラウド化したものを指します。
CPUやメモリなどのスペックを自由に選択ができて、企業に合わせたシステム設計で利用できるのがメリットです。
Amazonの「Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)」や、Googleの「Google Compute Engine (GCP)」など、世界中の企業が活用しています。
ただし、インフラの設計やサーバーを管理・運用する人材がいないと、活用しにくいデメリットがあるので注意してください。

PaaS

PaaSは「パース」と読み、Platform as a Serviceの略称です。
略称の通り、プラットフォームの中でアプリケーションを開発して、クラウド上で提供するサービスを指します。
インフラの準備が不要になり、よりサービス開発に集中できるのがメリットです。
カスタマイズ性が劣るデメリットがありますが、保守や管理の心配をする必要がありません。
アプリケーションはビジネス用やゲーム用、コミュニケーション用など様々な用途に普及していて、開発に欠かせないサービスです。
PaaSを利用すれば、プログラミングの知識がなくても業務アプリが簡単に作成できます。

SaaS

SaaSは「サース」と読み、Software as a Serviceの略称です。
管理範囲が広い特徴を持ち、ソフトウェアやアプリケーションクラウド上で提供するサービスを指します。
同じアカウントを共有しておけば、複数の端末からアプリケーションを利用して閲覧・編集が可能です。
自動で行われるアップデートにより、情報が漏れるリスクが抑えられます。
ただし、PaaSよりもさらにカスタマイズ性が低く、サービス内容を自社に合わせにくいのがデメリットです。

RPA

RPAは「Robotic Process Automation」の略称で、iPaaSと類似した機能性を有しています。
唯一違う点は、iPaaSはAPIがないとアプリケーションをつなげられませんが、RPAはAPIなしでも問題ありません。
そのため、iPaaSはAPIによって大容量のデータでも動作が早いメリットがあります。
しかし、RPAはAPIがないので、データ連携のスピードが遅いデメリットがあって効率的な運用がしにくいです。

iPaaS(Integration Platform as a Service) のメリット

iPaaSと他のクラウドサービスの違いを理解したところで、iPaaSにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
他のクラウドサービスより秀でたメリットに着目して紹介していくので、確認してください。

データのやり取りがスムーズになって業務が効率化する

iPaaSを利用するとシステム間が円滑になり、データのやり取りがスムーズになります。
結果的にシステムの移行が早まっていくため、業務が効率化し時間を有意義に使えるでしょう。
例えばやるべき仕事が多い中、限られた業務時間の中でデータ移行に大幅なリソースを割くと生産性が落ちてしまいます。
しかし、APIによってデータ通信が早くなり、自社サーバーからすぐにクラウド上に移行可能です。
そうすると、自社サーバーの負担が減り、開発環境やインフラ環境が整備されて、最適なサービスを選べるようになるでしょう。

データ情報が自動で連携される

iPaaSにはデータを連携する機能があり、データ情報を自動で転記してくれるメリットがあります。
その結果、受け取った情報を手入力で反映させる業務が不要になり、転記ミスの心配がなくなるでしょう。
例えば営業で名刺をもらったり、契約で顧客データを受け取ったりしたとき、データに取り込めば即反映されます。
反映時間が早ければすぐに分析に取り掛かれるので、業務がより効率的になるでしょう。
また、自動転記の機能によって、転記をし忘れるトラブルを防げて安心です。

旧システムのデータを新システムに保存・活用できる

iPaaSを利用すると、APIによって旧システムのデータを新システムに保存・活用できるメリットがあります。
クラウドサービスが異なっていても連携して管理できるため、旧システムのデータ内容がなくなる心配がありません。
現代ではSlackやChatworkなど、コミュニケーションツールが豊富にあります。
A社はSlack、B社はChatworkといった使い方をすると、確認作業で多くのリソースを割いて効率が悪いです。
1つのプラットフォーム上で管理ができるiPaaSを利用すれば、データが孤立せずに済みます。

多角的に分析して企業のデータが活用しやすくなる

iPaaSは企業のデータが1つのプラットフォームにまとまっているため、分析に必要な情報をすぐに集められます。
多角的に分析して企業の課題を解決すれば、事業の成長や社内環境の改善などに役立つでしょう。
また、クレンジングとエンリッチングの搭載によって、情報がより正確になります。
仮に各部門が独自に業務をしている場合、データ取得のために確認や許可を得なければなりません。
業務の効率化を考慮したとき、各部門にデータが1つにまとまるiPaaSのシステムがあると大きな手間が省けます。

iPaaS(Integration Platform as a Service) のデメリット

iPaaSにはメリットがあるものの、いくつかのデメリットがあります。
デメリットを把握したうえで対策をしたり、利用するかを検討してみてください。

連携できないサービスがある

iPaaSはAPIが必要なサービスであるため、APIが元から搭載されていないアプリケーションやシステムを連携できません。
APIの搭載を確認するには、利用したいアプリケーションやシステムの連携先を調べる必要があります。
導入前にAPIがあるかを把握しておけば、ストレスなくiPaaSを利用できるでしょう。

使いこなすには専門知識が必要になる

iPaaSには4つの種類があるのを説明しましたが、中でもETL/ELT型・EAI型・ESB型の3つは使いこなすのに専門知識が必要です。
レシピ型は一連の処理を自動でシステムが対応してくれるため、専門的な知識が必要ありません。
ETL/ELT型・EAI型・ESB型を利用するときは、データやシステムの連携ができるように人材を確保して準備しておくと良いでしょう。

製品の見極めができなくて料金の把握がしにくくなる

iPaaSを導入していない企業からすると、製品の見極めができなくて料金が気になることでしょう。
導入費や月額費など、システムの使い方で料金が大きく変わる可能性があります。
把握しにくい料金は、サービスを提供している公式サイトをよく確認したり、問合せフォームがあれば活用するようにしてください。
そのときは料金だけではなく、自社に合ったサービス内容かを確認しておくと良いでしょう。

iPaaS(Integration Platform as a Service) の活用方法

iPaaSを導入した後、どのような活用方法があるのかイメージしにくいでしょう。
ここでは不動産業界とiPaaSを組み合わせて、具体的な活用方法を紹介します。

入居者情報の管理

不動産を管理するとき、空き部屋ができてしまうと収入が少なくなってしまいます。
そのため、速やかに不動産の情報を更新する必要があり、最新の入居者情報を提示しなければなりません。
iPaaSを導入すれば、情報を掲載しているサイトや社内のシステムをスピーディーに更新できます。
新着情報内に問い合わせのメールが来た場合、担当する社内のチームに通知するようにしておくとすぐに対応できるでしょう。

物件情報の管理

営業担当者が物件のオーナーと交渉した結果、物件情報が変更されたとしましょう。
そのとき、帰社してから情報を修正すると、顧客を逃したり転記ミスが起きたりといったリスクが考えられます。
しかし、iPaaSを導入すると、収集した情報がすぐに反映されて顧客を逃がしません。
後回しにしてしまう業務はiPaaSに任せてしまえば、重要度の高い業務に専念できます。

契約状況の管理

契約状況の管理をiPaaSに任せることで、顧客とのトラブルを回避できます。
例えばAの物件の契約が決まったものの、サイトの情報が更新されていない状況があったとしましょう。
そこでサイトを訪問していた方がAの物件に興味があり、問い合わせの電話やメールをしてしまえば手間が発生します。
さらに契約済みの物件情報を掲載する管理状況に不満を感じて、信頼が下がる可能性も高いです。
iPaaSを利用すれば契約状況が整理できて、サイト訪問者に最新の情報を提供できます。

まとめ

iPaaSを導入することで、情報の入力が自動化されて効率的に業務を行えます。
自社の業務形態に合わせて、最適なiPaaSの導入を検討してみてください。
その際には、解説したメリットやデメリットなどを考慮して、事前に準備しておくのがおすすめです。

不動産管理における
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※1 ⽉刊プロパティマネジメント誌「業務管理システム調査」より(不動産管理を⽬的とした専⽤ツールにおける国内シェア(⾃社開発システム、excel管理などは含まない)
※2 @プロパティサービスリリース以来累計契約社数

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